一条工務店間取り作成のコツ【後編】自分で間取りを提案してみよう!

ご無沙汰しております。あのんです。

先週末サンゲツのショールームへ行きそこから夏バテ気味で1週間ほどローテンションで過ごしておりました。
前編から少し時間が空いてしまいましたが今回は実際の間取りを考えて提案するためのいくつかのコツをご紹介します。

 

最初に

この記事では理想の間取りを実現する近道として間取りを提案する事を勧めてはいますが、あくまでも提案ですので実際にその間取りが採用されるかどうかは実現可能な間取りであるかなど複雑な構造計算や一条ルールが絡んできます。
ですので今回のお話は採用される確率を少しだけ上げるコツのお話であるという事をご承知おきの上お読みくださることをお願い申し上げます。
また必ずしも提案する事が最善のケースではない可能性もありますので、提案はあくまでも自己責任の下行っていただきますよう合わせてお願い致します。(当ブログでは一切の責任を負えない事を申し上げます。)

基本的なルール

構造的なお話

一条工務店はメーターモジュールではなく尺モジュールと言われる測り方で間取りを考えます。

よく一条工務店のブログなどネットの情報でマスという言葉が出てきますが、これは910㎜×910㎜の正方形を一つのマスとして計算し、そのマス目計算で間取りを配置して行くことを指しています。
この910㎜×910㎜が尺モジュールと言われる計算方式になります。
ちなみに1マスで三尺あり、3マスの窓などは九尺窓と尺で表現したりします。

一条工務店の壁はこの1マスの半分の大きさの455㎜が最小の幅で設置できる壁になり、基本的にはこの半マスごとの大きさの区切りでしか壁を設置出来ません。

人が通れる幅

次に455㎜単位で壁が設置出来ると言っても、実際にはその壁の厚みもその寸法に含まれますので、人が通れるだけの幅を確保するには確実に1マス必要になります。
半マスでもかろうじて通れなくはないかもしれませんがそれはあくまでもかろうじて通れなくない程度の幅であるので、生活する上では確実に通路になる部分は1マス以上必要になります。

また部屋の広さを考えていく上で欠かせないのが生活動線に必要な寸法を知る事です。
生活動線の寸法を知らないまま間取りを考えてしまうと、実際に家具を配置した時に通れるスペースがないという事も起こりうるので確実にそれを織り込んで間取りを考えていく必要があります。

下記に必要な生活動線の一覧を記しておきます。

  • 人1人が前向きに歩くのに必要なスペースは600㎜
  • 人1人が横向きに歩くのに必要なギリギリのスペースは450㎜
  • 人とすれ違うのに必要なスペースが900㎜〜1200㎜
  • ダイニングテーブルに椅子を引いて座れる幅が600㎜
  • ダイニングテーブルに椅子を引いて座っている人の後ろを通れるだけの幅が合計で1000㎜
  • ダイニングテーブルの椅子がベンチタイプの場合上記幅からマイナス100㎜
  • キッチンの通路幅は引き出しを開けて通るには最低800㎜以上必要
  • リビングのソファーとテレビとの適切な距離は俗にテレビの画面の高さ×三倍の距離
    (最近の4Kや有機ELテレビなどの高画質テレビや視力によって適切な距離は多少前後します。これは一般的な目安の距離です。)
  • ベッドサイドの通行に必要な幅は500㎜
  • ローベットの場合は400㎜
  • ベッドルームに余裕がない場合ベッドサイドの横歩きに必要な幅が300㎜

これらを実際に搬入予定の家具の寸法と合わせて考えていくとその間取りに必要な大きさが自ずとわかるようになってきます。

実際に間取りを考えてみよう!

一条ルールによる制限

一条ルールとはどういうものかはこちらのブログをお読みください。

一条工務店はレゴハウス?!不自由な間取り設計

下記は私が把握している限りでの一条ルールの一覧です。

  • ロスガード(デシカント )空調は二階の外壁に面した位置に1マス。しかし外壁の角部分には設置出来ない。
  • 床暖房のヘッダーボックスは一階に、ボックス階段で踊り場を設置した場合階段下収納には高さが足りず設置出来ない場合がある。
  • 本棚、リモコンニッチ、ヘッダーボックスは外壁部分には基本的には取り付けられない。
  • 二階にお風呂を採用する場合真下の天井が下がる。それによりキッチン換気扇やスピーカーなどの天井に隙間が必要な装置は干渉するため同じ位置に配置できない。
  • 北側勾配などで天井下りが発生する場合リュクスドレッサーやシステムクローゼット、お風呂、ロスガード(デシカント )空調などの予め決められた高さのあるものは全て設置不可。
  • 二階にお風呂を採用する場合、ミストサウナや親子折戸が採用不可となる。
  • コの字に外壁がある場所はその部分も建築面積に含まれる。(坪単価の二分の一必要。)
  • 一階のすぐ上を屋根にした場合も建築面積に坪単価の二分の一で含まれる。(ので、屋根にするより同じ金額のバルコニーにしておいた方が良い。)
  • 吹き抜けも建築面積に坪単価の二分の一で含まれる。
  • ボックス階段の場合特に指定がなければ踊り場なしの4マス。(踊り場は半マススペースの追加が必要。)
  • オープンステアの場合は3マス。
  • 玄関の土間部分(北海道を除く)、押し入れやクローゼット内部、階段下収納、キッチンのカウンターやカップボード下、お風呂の浴槽の下、冷蔵庫下には床暖房は入らない。(逆にそれ以外のスペースには全て床暖房が入っている。)
  • ボックス階段の場合一階の床貼り方向は階段に垂直の方向で決まってしまう。
  • オプションのカウンターの色と玄関手すりの色は基本階段色合わせ。
  • 窓の大きさや設置位置は構造により制限される場合がある。
  • リビングダイニングに広い空間を取る場合耐震用の構造壁(耐震壁やSタレ壁など)が出現する場合がある。

この他、こんなのもルールであったよというお声があればご一報下さい。随時加筆修正してまいります。

一階と二階の壁の位置は極力合わせて!

しばしば予期しない耐震壁やSタレ壁に悩まされるケースが見受けられます。
一階と二階で壁の位置が違う状態での配置は耐震構造上弱くなってしまいますので、この耐震壁やSタレ壁の発生確率を押し上げる可能性があります。
ですので極力そういった見た目上にも邪魔になってしまう壁の出現を抑えたい場合、一階と二階で壁の位置を合わせるような配置にしてあげると耐震壁やSタレ壁の発生確率をぐんと下げられる可能性が出てきます。
上下階で壁が交差しているところに一番負荷がかかるそうなのでそういった交差も極力避けるのが望ましいかと思います。

我が家の場合はこの避けられない耐震壁を生かす方向でリビングダイニングのレイアウトを思い切った形にしてみました。
具体的にいうと、どうしてもリビングのど真ん中に来る耐震壁が間取りを大きく変更しない限り避けられなかったので、耐震壁をあえてテレビボードを設置する壁にしてしまいリビングとダイニングを壁で分けてしまうという大胆な手法を取りました。
これは我が家では二階にお風呂を配置したためどうしても通常より重くなる二階を支えるのに必要だったのでやむなしの選択です。
打ち合わせが進んできた今ではむしろこの間取りを夫婦で気に入っていたりします。

動線を意識して!

実際に間取りを考えて図面とにらめっこしていると、ついついパズルのように入れ込むことが目的となり生活動線を忘れがちになることがあります。
間取りを考えるときは極力その場所の役割を意識して無理のない動線を考えることが、実際に住み始めた時に不便を感じない間取りとなります。
例えば最近流行りの間取り配置ですとお風呂場の横の脱衣所を洗面スペースと分けて広く取りランドリールームとしての役割を持たせ、更に洗面スペースか脱衣所からすぐにアクセス可能なウォークインクローゼットを配置する間取りをよく見かけます。
これは1日が終わって汚れた服を脱ぎそれを洗ってすぐにしまうという一連の動作を最小に抑え、また朝の支度の時もその場所でほとんどの用意が済ませられるような動線の配置となっています。
昔の家ですと水回りは湿気が回ることからカビなどの心配を避けるためそういった配置を避ける傾向にありましたが、近年の住宅事情では家の性能も上がりまた空調による湿度管理などカビに悩まされる生活から解放されつつある今、そのような最小の動線で済む間取りが実現可能となり人気を得ているようなのです。
また広い土地がなければなかなか難しい間取りともなりますが、このような脱衣所や洗面スペースとウォークインクローゼットのアクセスを二方向から取りキッチンやリビングダイニングとつなげることで更に動線の利便性をあげる事を回遊動線と言って好まれる傾向にもあるように思います。
動線をどのようにして取るかはそれぞれの生活スタイルで大きく変化しますので、自分たちの生活の癖を考慮して今後の生活の変化(子供が生まれた巣立ったなど)も加味し考えて行くのが良いでしょう。

まとめ

せっかく一生に一度あるかないかの注文住宅でのマイホーム建設、やはり出来る限り妥協をせず理想の間取りを実現させたくなるのが施主の願いなのではないでしょうか?

打ち合わせの期間がたっぷり設けられるなら良いのですが、なかなかいろんな事情からそうもいかないのが現実です。

より早く確実に設計士さんに理想とする間取りを伝えるには、自分で間取りを描いてみるのも一つの有効な手段ではないでしょうか?

もし、自分で間取り考えることに自信がなければ一括でいろんな会社から間取りの提案を受けることのできるサービスもありますが、出来れば一度は自分で間取りを考えてみることを私はオススメしたいと思います。
だって具体的にマイホーム実現への妄想を繰り広げながら考える間取り作成はほんとうに楽しい時間ですから!